更新があまりにもなので、後にひけないように書きかけを晒しに参りました。
通常営業に戻すと言ったのにね…連載もろもろはもう少し時間がかかりそうです。
ギムナジウム??っぽい鏡音小話、の更に冒頭の700字くらい。
某小説のパロなのですが、同じなのは世界観だけなので、出てくる学校はトーラスではないです。
(この時点で何のパロか分かった方がいたら、是非とも握手したい。)
追記:書き終えました→〇
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礼拝堂の扉は、一つだけひっそりと開けられていた。初夏の陽気に緩んだ廊下を切り裂くようにして、冷たい空気が流れてくる。扉の中へ滑り込むと、その冷気がたちまち身体に凍みた。石造りの校舎はもとより冷えるが、ここは並はずれて寒い。
天井が高いのに、まるで解放感がないのは何故だろう。生徒達の華やかなざわめきが、ひどく遠い。息をするたびに、重い空気が肺を満たす。上げ下ろしの窓にはステンドグラスが嵌められていて、射し込む光は弱かった。整然と並んだ長椅子に隠れるようにして、レンはゆっくりと歩を進めた。深い飴色の木床を、そうっと踏みしめる。
探し人は、そこにいた。祭壇の前に膝をつき、瞼を閉じて、静かに祈りを捧げている。彼女の祈りを邪魔しないように、距離を置いて立ち止まる。
伏せた顔は穏やかだった。青白くなめらかな頬に湛えた微笑は、彼女が祈りを捧げている石膏の聖像の表情に、よく似ている。慈愛に満ちたそれは、レンには決して向けられることのない、聖女の顔だ。
(……聖女ってガラじゃ、ないくせに)
祈りを守ってやる義務などないことに気づいて、レンは無造作に足を踏み出した。狙い通り、古びた床は僅かに軋んだ。音に反応して白い瞼がぴくりと震え、持ちあがる。その碧い瞳がレンを捉えるなり、彼女――リンの顔から、たちまち微笑みが消えた。
「…何しにきたの」
「リンを探していた」
「出て行って」
「リンのお祈りが終わるまで、待ってるよ」
「出て行って!」
声を荒げて立ち上がったリンは、小柄な身体でレンを隠すようにして、祭壇に背を向けた。レンと全く同じ色をした碧が、ぎらぎらとレンを睨めつける。
「アストレイア様の御前で、嘘をつくなんて許さない」
震えた声は、怒っているようにも怯えているようにも聞こえた。
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(続く)
元カレ元カノの方も進めてはいるんだけど、いま、一番書きたいのはコレだったり。
…正直あの話は、元カレ元カノなレンリンと、合コンネタを書きたかっただけなので、
書きたいことは書き終えてしまっているのです。
でもバッドエンドは(私が)気持ち悪いから続きも書くよ。
あとは、似非平安パロですかね。長編なので流れは決まっていますが
カイトさんに手こずってます。彼の思惑がわからない。レン君と一緒に困惑中です。
ひとの好きなものに影響を受けやすいらしく、
カイリンとかがくグミとかレンミクに転びそうでひやっとします。アレー?
でもこの話、そっちに転がしちゃうと、そっこーで大団円むかえちゃって
何も進まないのでね。ちゃんとレンリンで進めます。
それからもう一つ、すごく書きたいレンリンがあるのですけど、
設定上、実在の病を連想させる可能性があるので考え中。
…うん、違うな、いま一番書きたいのはコレだ。
たぶん、注意書きつけてそのうち書きます。
…私の「そのうち」、というのは軽く年単位想定ではありますが。
平安パロも、完結まで3年計画だったり。つまりあと2年弱か…我ながら長すぎる。
アンドロイド?レンリンも、設定を練り直し中。
型違いの彼らに片割れはいるのかいないのか、とか、主にそのへんを。
完全にチラ裏な感じになってきましたが、
つまり何が主張したかったというと、
更新率おちてますが冷めてはないよ!というところでしょうか。
もし見てる方いらっしゃいましたら、気長にお待ちいただけると嬉しいです。